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ドル建て終身 vs 変動型。どっちがインフレに強い?2026年版の資産防衛術

2025年12月26日 / 川端順也

物価が上がり、円安のニュースも増える中で、「今の貯金だけで大丈夫かな」「子どもができたら教育費は足りる?」「転職や引っ越しでライフプランが変わったら、積立は続けられる?」と不安になるのは自然なことです。

特に20代〜40代の夫婦は、これからの選択肢が多いぶん、将来の見通しが立ちにくい時期。だからこそ、“増やす”だけでなく“守る”発想が効いてきます。

この記事では、よく比較される「ドル建て終身保険」と「変動型(変額タイプ)」を、難しい言葉を避けて整理しながら、インフレに負けにくい持ち方を2026年の目線で解説します。読み終わる頃には、「自分たちにはどっちが合うか」「まず何を確認すれば失敗しにくいか」が明確になります。

インフレが怖いのは「物価」より「将来の選択肢」が減ること

インフレとは、同じ1万円で買えるモノやサービスが減っていく状態です。家計の実感としては、「食費がじわじわ増えた」「電気代が上がった」「家賃の更新が怖い」といった形で現れます。

本当に怖いのは、物価上昇そのものよりも、人生の選択肢が削られることです。例えば、教育費の積立が足りず進路の幅が狭まる、住宅購入の頭金が追いつかない、育休や転職のタイミングを家計が理由でずらすなど、未来の自由度が下がってしまいます。

資産防衛の第一歩は、「目的別にお金の置き場所を分ける」こと。インフレに対しては、円だけに偏らないこと、そして“増える可能性のある資産”も適切に取り入れることがポイントになります。

ドル建て終身と変動型(変額)の違いをやさしく整理

ドル建て終身保険とは

ドル建て終身は、保険料の積立や将来受け取るお金の計算が「米ドル」を基準に進むタイプです。ざっくり言うと、「ドルで貯める保険」です。

特徴は、円ではなくドルで資産を持てること。円安になれば円換算の受取額が増える可能性があります。一方で、円高になると円換算では目減りして見えることもあります。つまり、インフレだけでなく「為替」の影響を受けます。

変動型(変額タイプ)とは

変動型(変額)は、保険料の一部(または全部)を投資信託のような仕組みで運用し、その運用結果で将来の受取額が増減するタイプです。ざっくり言うと、「投資で増えることも減ることもある保険」です。

運用がうまくいけばインフレを上回る成長も期待できますが、相場が下がると一時的に大きく減ることがあります。気持ちの面で続けやすいかどうかが、成否を分けやすい商品です。

夫婦で押さえたい「共通の注意点」

どちらも保険の形をしていますが、資産として見たときに重要なのは「いつ使う予定のお金か」「途中でやめたくなったときにどうなるか」「手数料やコストがどれくらいか」です。

特にライフプランが変わりやすい時期は、柔軟性(途中で減額できるか、払い済みにできるか、解約しやすいか)を先に確認しておくと安心です。

どっちがインフレに強い?結論は「目的で使い分け」

結論から言うと、「ドル建て終身が絶対」「変動型が正解」という話ではありません。インフレに強いかどうかは、商品名ではなく“目的との相性”で決まります。

ドル建て終身が向きやすいケース

ドル建て終身は、「大きく増やす」より「資産の通貨分散をしながら、比較的落ち着いて続けたい」人に向きます。円だけで持つ不安を減らしつつ、長期で積み上げる発想です。

  • 円預金に偏っているので、通貨を分けておきたい
  • 値動きが大きい投資は怖いが、インフレ対策はしたい
  • 長く持ち続ける前提で、保険としても活用したい

ただし、為替のタイミング次第で「円換算だと損に見える期間」が出ます。インフレ対策として持つなら、短期で結果を求めないことが前提になります。

変動型(変額)が向きやすいケース

変動型は、インフレの時代に「物価より速く資産が増える可能性」を取りにいけるのが強みです。物価が上がる局面では、企業の売上や利益も長期では増えやすく、株式などの成長資産が相対的に有利になりやすい傾向があります。

  • 老後や将来の大きな資金など、10年以上先の目的が中心
  • 途中の上下はあっても、積立を継続できる自信がある
  • インフレに負けない成長性を優先したい

一方で、相場次第で元本割れが起こり得ます。怖さを感じるなら、生活防衛資金(すぐ使うお金)とは必ず分けておくことが大切です。

インフレに強いのは「単体」より「組み合わせ」

夫婦の資産防衛では、「守り(生活費の土台)」と「伸ばす(将来の選択肢)」を分けるほど強くなります。ドル建て終身で通貨を分散しつつ、変動型や別の積立で成長も取りにいく、という組み合わせは現実的です。

2026年版:夫婦の資産防衛術(選び方の型)

迷いがちな人ほど、「商品比較」ではなく「目的から逆算」すると決めやすくなります。2026年の環境では、物価上昇と金利・為替の変動が続く可能性もあり、“一発で当てる”より“分散して続ける”ほうが再現性が高いです。

型1:3つの箱に分ける

  • すぐ使う箱:生活費の数カ月分(急な出費、失業、病気に備える)
  • 数年以内の箱:引っ越し、車、出産関連など近い将来のイベント
  • 10年以上先の箱:教育費の一部、老後、資産形成(インフレに負けない領域)

ドル建て終身や変動型は、基本的に「10年以上先の箱」で力を発揮しやすい商品です。近い将来の箱に入れると、タイミング次第で困りやすくなります。

型2:「続けられる設計」が最強

20代〜40代は、収入・働き方・住む場所・家族構成が変わりやすい時期です。だからこそ、想定外が起きても続けられる設計が大切です。

  • 保険料(積立額)を上げすぎない
  • いざとなれば減額できる、または一旦止められる
  • 家計を圧迫しない範囲で自動積立にする

型3:為替と相場は「読まない」で耐える

インフレが気になると、つい「円安のうちにドルへ」「相場が上がりそうだから今買う」と考えがちです。ただ、為替も相場も当て続けるのは難しいです。夫婦の資産形成では、タイミングを当てるより、時間を味方につけたほうが成功しやすくなります。

やるべきこと・失敗しないチェックポイント

最後に、検討時にここだけは押さえておくと失敗しにくいポイントをまとめます。

チェックポイント1:目的と期間を言語化する

  • 何のためのお金か(老後、教育、万一の保障など)
  • いつ使うか(10年以内か、15年以上先か)
  • 途中で使う可能性はあるか(出産、住宅、転職など)

チェックポイント2:途中でやめたらどうなるか

  • 解約した場合、戻ってくる金額はどう計算されるか
  • 「払い済み(以後の支払いを止める)」にできるか
  • 減額や一時休止が可能か

チェックポイント3:コストと条件を“数字”で確認する

  • 手数料(契約時、運用中、解約時など)がどこで引かれるか
  • 為替手数料がかかるか(ドル建ての場合)
  • 運用先の内容が分かりやすいか(変動型の場合)

チェックポイント4:家計に無理がないか(夫婦ですり合わせ)

積立は「続けた人」が勝ちやすい仕組みです。どんなに良い商品でも、途中で家計が苦しくなって解約すると不利になりがちです。夫婦で、毎月の固定費として無理がない額か、収入が減ったときの対応策はあるかを先に話しておくと安心です。

よくあるQ&A(元本割れは?いくらから?)

Q1. 元本割れはありますか?

あります。ドル建て終身は、為替次第で円換算の受取額が元本を下回る可能性があります。変動型は運用成績次第で評価額が下がるため、元本割れは起こり得ます。

ただし、長期で積み立て、短期で解約しない設計にすると「元本割れしにくい期間帯」に入りやすいのも事実です。無理のない金額と期間設計が重要です。

Q2. いくらから始めるべきですか?

目安は「家計が苦しくならない額から」です。まずは生活防衛資金(生活費の数カ月分)を確保したうえで、毎月の積立額を決めましょう。

迷う場合は、家計の固定費として続けられる小さめの金額で始め、半年〜1年後に家計が安定してから増額を検討する流れが安全です。

Q3. 円安の今、ドル建てを始めるのは遅いですか?

「今が天井かどうか」は誰にも分かりません。大事なのは、ドル建てを“為替の勝負”として始めないことです。長期の通貨分散として、毎月など時間を分けて積み立てる形にすると、始めるタイミングの影響を小さくできます。

Q4. 変動型は怖いです。向いていない人は?

評価額の上下を見て不安が強くなり、下がったときに解約してしまいそうな人は慎重がよいです。その場合は、まずは「すぐ使わないお金」を小さく分けて始める、あるいは価格変動が比較的穏やかな運用先を選ぶなど、続けやすさを優先してください。

Q5. 子どもができる予定がある場合、どちらが良い?

教育費は「使う時期が決まっている」お金です。必要な時期が近いほど、値動きの大きい商品に寄せすぎるのは危険です。

まずは、出産〜数年分の支出増に耐えられる現金の厚みを作り、その上で、10年以上先に使う分だけをドル建てや変動型で分散する考え方が現実的です。

まとめ:迷ったときの最初の一歩

ドル建て終身と変動型(変額)は、どちらもインフレに備える選択肢になり得ます。ただし強みが違います。ドル建て終身は通貨分散と安定寄り、変動型は成長性寄り。インフレに強いのは「どっちか」ではなく、夫婦の目的に合わせた“使い分け”です。

最初の一歩としておすすめなのは、次の3つです。

  • 夫婦で「いつ・何のために・いくら必要か」をざっくり書き出す
  • 生活防衛資金を先に確保し、長期枠の積立額を無理なく決める
  • 候補商品の「途中でやめた場合」と「手数料」を必ず確認する

将来が不確かな時代でも、家計は“設計”で強くできます。焦って決めるより、続けられる形に整えることが、いちばんの資産防衛です。

Written by

川端順也

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川端 順也
About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。