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親の保険、把握してる?実家の片付け前に確認すべき「保険証券」の見方リスト

2025年12月25日 / 川端順也

親の保険、内容まで把握できていますか?「たぶん入ってるはず」「どこかに証券があると思う」。そう思いながら、実家の片付けや相続、親の入院をきっかけに初めて探し始めて、慌てるケースは少なくありません。

特に20〜40代は、仕事・住宅・子ども(これからの予定も含む)など、ライフプランが大きく動く時期です。親の保険を把握しておくことは、親の安心につながるだけでなく、将来「お金の穴」ができるのを防ぐ家計防衛にもなります。

この記事では、保険の専門用語をできるだけ使わずに、「保険証券のどこを見れば、必要な情報が一通りそろうか」をリスト化して解説します。実家の片付け前、あるいは片付けの途中でも間に合う内容です。

リード:実家の片付け前に「保険証券」を見るべき理由

親が元気なうちは、保険は「もしも」の話に見えます。しかし、いざ入院や介護が始まると、保険は現実の資金源になります。ところが保険金は、自動的に振り込まれるものではありません。契約内容が分からない、請求先が分からない、受取人が古いまま…となると、本来もらえるお金が受け取れない、または受け取りが遅れることもあります。

さらに、親世代の保険は「昔入ったまま放置」になりがちです。今の生活に合っていない保障が続いていたり、同じ目的の保険が重複して保険料が無駄になっていたり、逆に介護や医療の備えが薄かったりします。

保険証券を確認する目的は、親を問い詰めることではありません。「いざという時に家族が困らないように、必要な情報を整理しておく」こと。これだけで十分です。

まず結論:保険証券で必ず確認したい「見方リスト」

保険証券は、言い方を変えると「契約の身分証明書」です。次の項目を押さえると、全体像が一気に見えるようになります。

1) 保険会社名・証券番号(問い合わせの入口)

最優先で控えたいのが、保険会社名と証券番号です。これが分かれば、契約内容の再発行や現在の状況確認(住所変更、支払い状況、特約の有無など)ができます。証券が見つからない場合でも、保険会社から「契約内容のお知らせ」や年1回の案内が届いていれば、そこに記載されていることがあります。

2) 契約者・被保険者・受取人(誰が払って、誰の保険で、誰がもらう?)

ここは必ずセットで確認します。

  • 契約者:保険料を払う人(親本人とは限りません)
  • 被保険者:保障の対象になる人(入院・死亡などが起きる人)
  • 受取人:保険金・給付金を受け取る人

特に受取人が「昔のまま」になっていると、家族の意図とズレることがあります。たとえば、離婚・再婚、子の独立、相続の希望などで見直しが必要になることも。変更は原則として契約者が行います。

3) 保険期間・払込期間(いつまで保障される?いつまで払う?)

「保障が一生続くのか」「何歳までなのか」「支払いはいつ終わるのか」を確認します。よくある勘違いが、「支払いが終わる=保障も終わる」です。実際は、支払いが終わっても保障が続くタイプもあれば、一定期間で保障が切れるタイプもあります。

4) 月(年)いくら払っているか(家計インパクト)

保険料は、親の固定費の代表格です。年金生活に入ると負担感が増します。「今いくら払っているか」は、家計の見直しや介護費用の準備に直結します。複数契約がある場合は、合計額を出すだけでも価値があります。

5) 保障内容(何が起きたら、いくら出る?)

保険証券では、次のような「出口」を押さえます。

  • 死亡:いくら出るか
  • 入院:1日いくらか、何日までか
  • 手術:手術で出るか、条件は何か
  • がん:診断されたら出るか、治療で出るか
  • 介護:要介護で出るか、出る条件は何か

ポイントは「金額」だけでなく「条件」です。条件が厳しいと、いざという時に対象外になることがあります。

6) 解約したらいくら戻る?(解約返戻金・積立の有無)

解約返戻金(かいやくへんれいきん)は、「今やめたら戻るお金」です。貯蓄性のある保険ではここが重要ですが、医療保険などは戻りが少ない(または無い)こともあります。

「戻るなら解約すべき」と短絡的に決めず、保障が消える影響とセットで考えます。特に親が高齢の場合、いったん解約すると同じ条件で入り直せないこともあります。

7) 特約(オプション)の有無(重複しやすい)

特約はオプションです。入院、通院、先進医療、三大疾病、介護などが付いていることがあります。特約が増えるほど保険料は上がりがちで、内容が分かりづらくなります。複数の保険で似た特約が重複していないか確認しましょう。

保険の種類別:ここだけは見落とさないポイント

死亡保険(定期・終身):受取人と金額、いつまで続くか

死亡保険は、相続や葬儀費用の備えになります。確認すべきは「受取人」「死亡保険金額」「保障がいつまでか」。昔の契約だと、受取人が親の親族(兄弟姉妹など)になっているケースもあります。家族の意思と違う場合は、早めに見直しの相談を。

医療保険:日額と支払限度日数、古い契約は条件に注意

医療保険は「入院1日いくら」「何日まで出るか」が要点です。古い契約では、入院日数のカウントや手術給付の対象が今と違うことがあります。さらに、短期入院が増えている今、「入院してから◯日目から支払い」などの条件があると、思ったより受け取れない場合があります。

がん保険:診断一時金の有無、通院・抗がん剤の扱い

がんは入院より通院治療が中心になるケースもあります。診断された段階でまとまった一時金が出るタイプか、通院や薬剤治療で出るタイプかを確認しましょう。親世代の契約だと、昔の治療実態に合わせた内容で、通院保障が薄いこともあります。

介護保険(民間):要介護の「認定条件」を必ず確認

介護の給付は、条件が分かりにくい分野です。「公的介護保険の要介護認定と連動するのか」「保険会社独自の基準か」で難易度が変わります。給付が一時金なのか年金形式なのか、支払い回数や上限もチェックしましょう。

個人年金・学資系:いつから受け取れるか、受取方法と税金の注意

個人年金のような積立タイプは、「受け取り開始年齢」「受取期間」「一括か分割か」が重要です。受け取り方によって税金の扱いが変わることがあります。ここは保険会社に確認しながら、親の年金・貯蓄と合わせて設計すると安心です。

やるべきこと:家族で進める手順とチェックポイント

手順1:証券・通知書類を一か所に集めて写真で保管

まずは「集める」が最優先です。保険証券、契約内容のお知らせ、保険料の払込案内、保険会社からの郵送物をまとめます。スマホで表紙(会社名と証券番号)だけでも撮影しておくと、いざという時に動けます。

手順2:一覧表を作る(家族が見て分かる形に)

エクセルでもメモでも構いません。最低限、次を並べます。

  • 保険会社名/証券番号
  • 契約者/被保険者/受取人
  • 保険の種類(死亡・医療・がん・介護・年金など)
  • 毎月(毎年)の保険料
  • 主な保障(死亡いくら、入院日額いくら等)
  • 連絡先(代理店名や担当者が分かればなお良い)

手順3:チェックポイントは「重複」「抜け」「古い受取人」

失敗しないための観点はこの3つです。

  • 重複:同じ入院保障や似た特約が複数ないか
  • 抜け:介護や通院など、今のリスクに合う備えがあるか
  • 古い受取人:家族関係の変化に合っているか

ここで大切なのは、家族が勝手に解約や変更をしないことです。親の意向と、今後の生活費・医療費の見通しを一緒に確認しながら進めます。

手順4:分からないところは保険会社に「証券番号から」聞く

内容が難しい場合は、保険会社のコールセンターに「証券番号」「契約者氏名」「本人確認情報」を用意して問い合わせます。何を聞けばいいか迷ったら、「今の契約内容の要点」「給付請求の手続き」「解約返戻金の概算」「受取人変更の方法」を順に確認すると整理しやすいです。

よくあるQ&A

Q1. 解約すると元本割れしますか?

します。特に加入して間もない貯蓄型の保険や、手数料がかかるタイプは、解約返戻金が払込保険料の合計を下回ることがあります。一方で、長期間続けた契約は戻りが増える場合もあります。大事なのは「元本割れが嫌だから続ける」ではなく、「保障が必要か」「家計を圧迫していないか」「他の資金(貯蓄)で代替できるか」で判断することです。

Q2. 親が保険の話を嫌がります。どう切り出せばいい?

「解約したい」から入ると警戒されやすいです。おすすめは、「入院した時に家族が手続きできるように、連絡先と証券番号だけ教えて」「実家の片付け前に、重要書類を一緒にまとめたい」という言い方です。目的を“親のため”と“家族が困らないため”に置くと進めやすくなります。

Q3. いくらから見直し(整理)を始めるべき?

金額の大小ではなく、「把握できていない契約があるなら今すぐ」です。月数千円でも、契約が複数重なると年間では大きくなりますし、受取人や請求先が不明なままだと、いざという時に動けません。まずは一覧表を作るところまで進めれば十分な第一歩です。

Q4. 親の保険料を子どもが払っている場合、注意点は?

契約者が誰かで手続きの権限が変わります。子どもが保険料を出していても、契約者が親なら変更や解約は親の手続きが必要です。また、支払い負担が長期化すると、自分たちの教育費や住宅計画に影響することもあります。家族のお金の役割分担として、早めに話し合っておくと安心です。

Q5. 証券が見つかりません。もう確認できない?

確認できます。保険会社名の手がかり(郵送物、通帳の引落名、クレジット明細、年末調整の控除証明書)があれば、そこからたどれます。全く分からない場合でも、親の記憶や昔の取引先(勤務先の団体扱い等)を手がかりに探す方法があります。

まとめ:今日できる最初の一歩

親の保険を把握することは、相続のためだけではありません。入院や介護が始まった時に、家族が迷わず動ける「生活防衛の準備」です。そして、あなた自身のライフプラン(子ども、住まい、働き方)を安心して選ぶ土台にもなります。

今日の最初の一歩は難しくありません。

  • 実家(または親の手元)の「保険っぽい書類」を一か所に集める
  • 保険会社名と証券番号だけ、写真で残す
  • 契約者・被保険者・受取人を確認する

ここまでできれば、次に必要なのは「分からない点を保険会社に確認する」だけです。全部を完璧に理解しようとしなくて大丈夫。家族が困らない状態に一歩ずつ近づけることが、いちばんの成功です。

Written by

川端順也

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About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。