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持病があっても入れる「無選択型」保険の罠。保険料が高くなる前に知るべきこと

2026年1月13日 / 川端順也

「持病があるから、もう普通の保険は無理かも…」「将来子どもができたら支出も増えるのに、医療費が心配」。20代〜40代の夫婦にとって、健康不安は家計と直結する大きなテーマです。そんなときに目に入るのが、告知なし・簡単な手続きで入れる“無選択型”保険。入りやすい反面、内容をよく見ないまま契約すると、保険料の負担がじわじわ家計を圧迫したり、いざというとき「思ったより出ない」と感じたりすることがあります。

この記事では、無選択型保険の特徴と「罠になりやすいポイント」をやさしく整理し、無理なく備えるための現実的な選び方をまとめます。読むことで、自分たちの状況に合う優先順位が見え、保険料が高くなりやすい将来に向けて“今やるべきこと”がはっきりします。

無選択型保険とは?「入れる」理由と基本のしくみ

無選択型保険は、加入時に健康状態の告知(病歴の質問への回答)を求めない、または非常に簡単な確認だけで加入できるタイプの保険です。持病がある方、通院中の方、過去に入院歴がある方でも加入しやすいため、「保険に入れない不安」をいったん解消してくれる存在です。

なぜ告知なしで入れるの?

保険会社は、本来「病気になりやすいリスク」を告知で確認し、保険料を調整したり引き受けを判断します。無選択型はその確認をしない代わりに、最初から保険料を高めに設定したり、支払条件を厳しめにすることで成り立っています。言い換えると、「誰でも入りやすい」分、「加入者全体のリスクを織り込んだ価格」になりやすいのです。

どんな保障が多い?

無選択型は、医療保険(入院・手術)や死亡保険(葬儀費用程度)など、シンプルな保障が中心です。保障が薄いわけではありませんが、同じ保障額でも通常の保険より保険料が高くなりやすい点が特徴です。

無選択型保険の罠:見落としやすいデメリット

無選択型が悪いわけではありません。問題は、「比較せずに即決しやすい」ことと、「家計と保障のバランスが崩れやすい」ことです。ここでは、特に夫婦世帯がつまずきやすいポイントを整理します。

罠1:保険料が割高になりやすい(固定費化して効いてくる)

月々の差は数千円でも、10年・20年と続くと大きな差になります。家計は、住宅・教育・車・通信費など“固定費”が増えるほど身動きが取りにくくなります。無選択型は「今すぐ入れる安心」と引き換えに、固定費が重くなりがちです。

罠2:加入直後は支払対象外になりやすい(待機期間・不担保)

商品によっては、加入してすぐの入院や手術が保障対象外、または給付が減額される期間(待機のような期間)が設定されていることがあります。また、特定の病気や部位が一定期間保障されない条件がつく場合もあります。加入前に「いつから、何が、どこまで出るのか」を確認しないと、いざというときに期待とズレます。

罠3:「入院日額」中心で、必要な費用とずれることがある

医療費は、入院よりも通院・薬代・検査代が長く続くケースが増えています。入院日額が出ても、差額ベッド代や先進的な治療、交通費、付き添いの負担など、家計を揺らすのは別の支出だったりします。入院日額だけで安心してしまうと、守りたい部分にお金が届かないことがあります。

罠4:将来のライフプラン変更に弱い(見直しがしづらい)

20代〜40代は、転職、独立、妊娠・出産、住宅購入など、生活が変わりやすい時期です。無選択型は割高な分、「見直して別の保険に変えたい」と思っても、健康状態の関係で乗り換えが難しいことがあります。結果として、割高な保険料を長く払い続ける形になりやすい点は、夫婦の長期計画に影響します。

罠5:貯蓄型にすると“途中でやめにくい”心理が働く

無選択型でも、解約返戻金があるタイプや積立要素のある商品を見かけます。ただ、途中でやめると戻りが少ないケースがあり、「損したくないから続ける」という状態に陥りやすいのが落とし穴です。守りたいのは家計の柔軟性なので、続けられる設計かどうかが重要です。

先に検討したい選択肢:無選択型に行く前にできること

無選択型を検討する前に、実は選択肢はもう少しあります。持病があっても、条件つきで加入できる保険や、公的制度でカバーできる範囲を踏まえると、必要以上に高い保険料を払わずに済むことがあります。

選択肢1:引受基準緩和型(告知はあるが入りやすい)

無選択型ではなく、「質問が少ないタイプ」の保険で通ることがあります。保険料は通常より高めでも、無選択型よりは抑えられることが多く、保障条件も比較的素直な場合があります。まずはここを当たる価値があります。

選択肢2:特定の保障だけ薄く・短く持つ(目的を絞る)

たとえば「入院の初期費用だけ」「万一の葬儀費用だけ」など、必要な部分に絞れば保険料を抑えられます。夫婦で家計を回すなら、広く手厚くするより、目的を限定して“続けられる金額”に落とすのが現実的です。

選択肢3:公的制度+貯蓄で、保険を小さくする

会社員なら健康保険、高額療養費制度などで自己負担が一定程度抑えられることがあります。まずは「最悪いくら必要になりそうか」を把握し、その不足分だけ保険で埋める発想にすると、保険料の払いすぎを防げます。

やるべきこと:失敗しないためのチェックポイント

無選択型を選ぶ場合でも、ポイントを押さえれば“罠”は避けられます。契約前に、次のチェックをしてください。

  • 保障が開始されるタイミング(いつから満額支払われるか)を確認する
  • 支払対象外になりやすいケース(特定の病気・部位、既往症の扱い)を確認する
  • 保険料が家計に与える影響を試算する(10年分を合計してみる)
  • 目的を1つに絞る(医療費なのか、生活費なのか、葬儀費用なのか)
  • 夫婦それぞれの優先度を決める(どちらの保障を厚くするか)
  • 更新型か一生同じ保険料かを確認する(将来の負担増を避ける)
  • 解約したとき戻るお金を過信しない(「続けられる前提」で組む)
  • 比較は最低2〜3商品(無選択型だけでなく緩和型も並べる)

特に大事なのは、「月額が払えるか」ではなく「家族の計画が変わっても払い続けられるか」です。子どもが増える、働き方が変わる、住宅を買う。そうした変化が来たとき、固定費が重いと選択肢が狭まります。

よくあるQ&A

Q:無選択型は元本割れしますか?

A:貯蓄型の要素がある商品では、途中解約で「払った金額より戻りが少ない」ことがあります。いわゆる元本割れが起き得ます。医療保険など掛け捨てタイプは、そもそも貯蓄目的ではないため、払い込んだ保険料が戻らないのは前提です。大切なのは、保険を「増やす手段」にせず、「困る損失を避ける手段」として設計することです。

Q:いくらから始めるべき?

A:一律の正解はありませんが、夫婦の保険料合計は「家計を圧迫しない金額」から始めるのが安全です。目安としては、貯蓄が十分でないうちは保険料を上げすぎず、まずは不足しやすい部分(入院初期費用、短期の収入減など)に絞るのがおすすめです。迷う場合は、月々の固定費が増えても生活が回るかを基準に決めましょう。

Q:持病があるなら、無選択型が一番確実ですよね?

A:確実に加入しやすいのは事実ですが、「一番得」とは限りません。緩和型で通る可能性もありますし、公的制度でカバーできる範囲もあります。無選択型は最後の手段として残しつつ、先に他の選択肢を確認すると、長期の保険料負担を抑えられることがあります。

Q:夫婦でどちらを優先して備えるべき?

A:一般的には、家計を支える割合が高い人、働けなくなったときの影響が大きい人の優先度が上がります。ただし共働きが増えているので、「どちらか一方が倒れたら家計が止まるか」を基準に考えると現実的です。まずは生活費を回す仕組み(貯蓄・働き方)を確認し、その不足を保険で補う順番が失敗しにくいです。

Q:今は健康でも、将来のために無選択型に入るのはあり?

A:健康なうちは、通常の保険の方が条件も保険料も有利なことが多いです。「将来の不安」への備えなら、まずは通常の保険で必要最小限を確保し、家計の余力は貯蓄に回す方が柔軟に対応できます。無選択型は、あくまで“健康上の理由で他が難しいとき”に検討する位置づけが無難です。

まとめ:保険料が高くなる前に、今日できる最初の一歩

無選択型保険は、持病があっても加入しやすい心強い選択肢です。一方で、割高な保険料、支払条件のわかりにくさ、将来の見直しのしづらさといった“罠”も抱えています。大切なのは、安心を急いで買うのではなく、「家計とライフプランに合う形」で必要な分だけ備えることです。

最初の一歩として、次の順番で進めてみてください。

  • 不安を紙に書き出す(医療費?働けない期間?葬儀費用?)
  • 今の貯蓄で耐えられる期間を確認する(1か月、3か月など)
  • 無選択型だけでなく緩和型も含めて2〜3商品を比較する
  • 「続けられる保険料」を上限にして、目的を1つに絞って入る

保険は、入ることがゴールではありません。夫婦の未来が変わっても、家計がちゃんと回り続けることがゴールです。焦らず、でも先送りにしすぎず、今日から“比べる”ところから始めてください。

Written by

川端順也

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川端 順也
About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。