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出産前後で「入れなくなる保険」があるって本当?

2026年2月27日 / 川端順也

「子どもが欲しいけど、妊娠したら保険に入れなくなるって聞いた…」「出産後に見直そうと思っていたのに、手遅れになることはある?」そんな不安を抱える方は少なくありません。結論から言うと、出産前後は“特定の保険”で加入のハードルが上がることがあり、タイミング次第で条件が付いたり、見送られたりすることがあります。

ただし、必要以上に怖がる必要はありません。ポイントは「どんな保険が」「どんな理由で」入りにくくなるのかを知り、先回りして準備すること。この記事では、妊娠・出産をきっかけに起きやすい保険加入の落とし穴と、夫婦で今できる対策をわかりやすく整理します。読み終える頃には、何をいつ確認すべきかが具体的に分かり、安心してライフプランを進められるはずです。

出産前後で「入れなくなる保険」があるって本当?結論

本当です。ただし「全部の保険に入れない」わけではありません。出産前後に入りにくくなるのは、主に医療保険やがん保険など“健康状態の告知(申告)”が必要な保険です。

妊娠そのものは病気ではありませんが、保険会社は妊娠中の合併症リスク(切迫早産、妊娠高血圧症候群、帝王切開など)を考慮します。そのため、妊娠が分かった後に申し込むと、加入できても「今回の妊娠・出産に関する保障は対象外」などの条件が付くことがあります。

一方で、勤務先の団体保険や共済、あるいは告知が比較的簡易なタイプなど、選び方によっては加入の道が残るケースもあります。大切なのは「妊娠が分かってから探す」より、「妊娠を考え始めた時点で一度整理する」ことです。

なぜ出産前後は保険に入りにくくなるのか

保険は、万が一のときにお金の負担を軽くする仕組みです。そのため加入時には、将来保険金を支払う可能性(リスク)を保険会社が確認します。これがいわゆる「健康状態の確認(告知)」です。

妊娠中は「入院・手術の可能性」が一時的に高まる

妊娠中〜出産直前は、入院や手術(帝王切開など)につながる可能性が平時より高くなります。すると保険会社としては、加入直後に給付金支払いが発生しやすい状況になるため、加入判断が慎重になります。

通院歴・検査・投薬が「告知項目」に引っかかりやすい

妊娠中は定期健診に加え、貧血や血圧、血糖などで追加検査や指導が入ることもあります。本人は「よくあること」と思っていても、告知上は「医師の指導を受けた」「経過観察と言われた」として扱われ、条件付きになることがあります。

産後もしばらくは加入審査が厳しくなることがある

出産が終わっても、帝王切開・大量出血などがあった場合は「手術歴」として一定期間告知が必要です。また産後の体調不良で通院が続くと、加入審査に影響することがあります。つまり“妊娠中だけ注意”ではなく、産後もしばらくはタイミングが重要です。

入りにくくなりやすい保険・なりにくい保険

出産前後で影響が出やすい保険と、比較的影響が出にくい保険があります。ここを押さえると、優先順位がつけやすくなります。

入りにくくなりやすい保険

次のような保険は、告知内容の影響を受けやすい代表例です。

  • 医療保険(入院・手術の保障)
  • 女性向け医療保険(女性特有の病気・手術に上乗せがあるタイプ)
  • がん保険(告知が比較的細かい商品も多い)
  • 就業不能保険(健康状態や職業によって判断が分かれやすい)

妊娠が分かった後に申し込むと、「妊娠・出産に関する給付は対象外」「一定期間は対象外」などの条件が付く可能性があります。

比較的入りにくくなりにくい保険

一方、次のような保険は妊娠・出産そのものの影響を受けにくい傾向があります(ただし商品や健康状態によります)。

  • 死亡保険(定期保険など):告知はあるが、妊娠自体が直ちに不利になるとは限らない
  • 学資保険:契約者(親)の健康状態で引き受けが決まる。妊娠中は条件が付くこともあるため早めが安心
  • 収入保障保険:死亡保険の一種。告知は必要だが、医療保険ほど“出産直前の支払いリスク”は直接的ではない場合がある

とはいえ「どれなら絶対大丈夫」とは言い切れません。加入可否は、妊娠週数、合併症の有無、過去の病歴などで変わります。

妊娠前〜産後で起こりがちな「加入NG・条件付き」パターン

ここでは、実務上よくあるつまずきポイントを紹介します。心当たりがある場合は、申し込み前に確認しておくと失敗が減ります。

妊娠判明後の医療保険加入で「今回の妊娠は対象外」

「妊娠が分かったから医療保険に入っておこう」と考える方は多いのですが、加入できても今回の妊娠・出産に関わる入院や手術が対象外になるケースがあります。例えば帝王切開に備えたいと思っても、その部分が外されると期待とズレが出ます。

切迫早産・妊娠高血圧などで条件が重くなる

入院や自宅安静の指示が出た場合、保険会社はリスクが高い状態と判断しやすくなります。この場合、加入自体が難しくなるか、特定部位不担保(一定期間その原因に関する保障が出ない)などの条件が付くことがあります。

帝王切開の既往で「一定期間」医療保障に制限

出産後に医療保険へ入り直そうとしても、帝王切開があると手術歴として扱われ、一定期間は婦人科系の保障が制限されることがあります。2人目・3人目を考えている方は、次の妊娠前に整えておくと安心です。

不妊治療やホルモン治療の通院が告知に影響することも

不妊治療は珍しいことではありませんが、治療内容によっては告知が必要です。医療保険・就業不能保険などで条件が付く場合があります。「治療を始める前に加入を検討する」という順番が有利になることがあります。

今やるべきこと:失敗しないためのチェックポイント

ここからは実践編です。夫婦で確認しやすい順番にまとめます。「全部やらなきゃ」と構えず、できるところからで大丈夫です。

チェック1:目的を分ける(医療費・生活費・教育費)

保険選びが難しく感じるのは、目的が混ざってしまうからです。まずは次の3つに分けて考えましょう。

  • 医療費:入院・手術に備える(妊娠・出産はここが影響)
  • 生活費:万が一の死亡・働けない期間に備える
  • 教育費:子どもの将来資金(貯蓄・運用で準備する領域)

チェック2:妊娠を考えたら「医療保険の加入状況」を先に確認

出産前後で差が出やすいのは医療保険です。今入っている保険があるなら、まずは保障内容を確認しましょう。新規加入よりも、既契約の見直し(特約追加など)の方が手続きがスムーズな場合もあります(ただし追加時に告知が必要なケースもあるため要確認です)。

チェック3:公的制度でどこまでカバーできるか知る

出産には公的な支えがあります。代表的なのは出産育児一時金や、高額療養費制度です。民間保険だけで「全部」備えようとすると保険料が重くなりがちなので、まずは公的制度でカバーできる範囲を押さえ、足りない部分を保険で補うのが基本です。

チェック4:家計に合う保険料の上限を決める

保険は長く続けるものです。目安として「家計を圧迫しない範囲」に収めることが最優先です。保障を厚くしすぎて貯蓄ができなくなると、かえってリスクが増えます。

チェック5:申し込み前に「告知に関わる事実」を整理する

妊娠週数、通院歴、医師からの指摘(経過観察・要再検査など)、投薬の有無をメモしておきましょう。告知は正確さが大切です。迷う内容があれば、自己判断で省かず、事前に保険会社や募集人に確認するのが安全です。

よくあるQ&A

Q:妊娠中に保険に入ると、元本割れしますか?

「元本割れ」は主に貯蓄型保険(終身保険、学資保険、外貨建て保険など)で問題になります。短期間で解約すると、払った保険料より解約返戻金が少なくなることがあります。妊娠中かどうかより、「いつまで続けるつもりか」「途中解約の可能性はあるか」がポイントです。

Q:いくらから始めるべき?保険料の目安は?

一概に金額だけで決めるのは危険ですが、まずは「毎月の固定費として無理なく払える上限」を決めるのがおすすめです。住宅費・教育費が増える前提なら、保険料を上げすぎないことが大切です。迷う場合は、最低限の医療保障+必要な死亡保障から組み立てると過不足が出にくくなります。

Q:妊娠が分かった後でも入れる保険はありますか?

あります。ただし、今回の妊娠・出産に関する保障が対象外になったり、条件付きになったりすることがあります。商品によって取り扱いが異なるため、「加入できるか」だけでなく「何が保障されるか」を必ず確認してください。

Q:帝王切開だと今後ずっと医療保険に入れませんか?

ずっと入れないわけではありません。一定期間が経過すれば加入できる可能性は十分あります。ただし、加入できても婦人科系の保障に条件が付くことがあるため、将来の妊娠を考えるなら早めの情報収集が有利です。

Q:夫(妻)どちらを優先して見直すべき?

優先順位は「家計を支える割合」と「出産で加入条件が変わりやすい側」です。多くの家庭では、医療保険は妊娠の影響を受けやすい妻側を早めに確認しつつ、万が一の生活費を守る死亡保障は収入の大きい側を優先する、という整理がしやすいです。

Q:学資保険は子どもが生まれてからで間に合う?

加入自体は出生後でも可能ですが、契約者(多くは親)の健康状態で引き受けが決まるため、産後の治療歴や通院歴によってはスムーズにいかないことがあります。また、早く始めるほど毎月の負担を抑えやすい面もあります。教育費は学資保険に限らず、貯蓄やつみたて投資など複数の選択肢で比較すると納得感が出ます。

まとめ:不安を減らす最初の一歩

出産前後で「入れなくなる保険がある」というのは事実ですが、必要以上に怖がる必要はありません。ポイントは、妊娠・出産で影響を受けやすいのは主に医療保険など“告知が重い保険”であり、タイミングによって条件が付く可能性がある、という点です。

最初の一歩としておすすめなのは、次の2つです。

  • 夫婦それぞれ、現在入っている保険の内容(入院・手術、死亡保障、保険期間、保険料)を一覧にする
  • 妊娠を考えているなら、医療保険の加入状況を早めに確認し、必要があれば妊娠前に検討する

保険は「不安を消すための道具」です。ライフプランが変わりそうな今こそ、焦って契約するのではなく、順番を守って整えることが将来の安心につながります。できれば今週末、10分で構いません。ご夫婦で「何に備えたいか」だけでも話してみてください。そこから必要な保障が、自然と見えてきます。

Written by

川端順也

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川端 順也
About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。