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パンフレットのどこを見る?プロが最初にチェックする場所

2026年2月20日 / 川端順也

リード文:パンフレットは「全部読まなくていい」

保険や資産運用のパンフレットを開いた瞬間、「情報が多すぎて、結局どれが大事なのかわからない」と感じたことはありませんか。特に20代〜40代は、結婚、転職、住宅、そして「子どもを持つかもしれない」という未来の変化が重なりやすい時期です。今の家計に無理がないか、将来足りなくならないか、不安が出て当然です。

安心してほしいのは、パンフレットは最初から最後まで丁寧に読む必要がないということです。プロのファイナンシャルプランナーは、いくつかの“見るべき場所”を最初に押さえて、短時間で「自分に合うか/合わないか」を判断します。

この記事では、パンフレットのどこを最初にチェックすれば失敗しにくいのかを、難しい言葉を避けて解説します。読み終えたころには、営業トークに流されず、あなたの家庭にとって必要なものを自分の軸で選べるようになります。

プロが最初にチェックする場所:結論から見る

1. いちばん最初は「結局いくら払って、いつ、いくら受け取れるか」

パンフレットで最初に見るのは、立派なキャッチコピーではなく「お金の出入りが一枚でわかる表や図」です。保険なら保険料と保障額、貯蓄型なら払込総額と受取総額、運用商品なら積立額と想定の増え方。ここが見えないパンフレットは、丁寧に見せているようで、実は判断材料が不足していることがあります。

チェックのコツは、「月々いくら」「総額でいくら」「いつまで払う」「いつ受け取る」をメモすることです。家計は“月”で回っているので、月額に直すと現実味が出ます。

2. 次に見るのは「費用(手数料)」のページ

運用系の商品や貯蓄型の保険は、増えるかどうか以前に「どんな費用が、いつ、どれくらい引かれるか」が結果を大きく左右します。パンフレットでは小さな文字で書かれがちですが、プロはここを先に探します。

見るべき代表例は、契約時にかかる費用、毎月かかる費用、解約時にかかる費用です。特に「最初の数年は解約すると戻りが少ない」タイプは、ライフプランが変わりやすい家庭ほど注意が必要です。

3. 「解約したらどうなる?」は必ず確認する

子どもができた、転職した、住宅ローンが始まった。こうした変化で、今まで払えていたものが急に負担になることがあります。そのときに“やめられない商品”は、家計の自由度を奪います。

パンフレットでは「解約返戻金」「解約控除」「途中解約時」などの言葉で説明されます。難しく見えますが、要点はシンプルで、「途中でやめた場合、いくら戻るのか/戻らないのか」です。表があれば、加入後1年、3年、5年、10年あたりを重点的に見ましょう。

4. 「保障されないケース(免責)」を先に読む

保険のパンフレットで意外と読み飛ばされるのが、「支払われない場合」の条件です。たとえば、病気の種類や状態、加入前の症状、一定期間の制限など、現実の“困ったとき”に関わるルールが書かれています。

怖がらせたいわけではなく、ここを先に知ることで「必要なときに使えない」というズレを防げます。保障を買う目的は安心なので、安心が得られない条件は早めに確認するのが合理的です。

5. 「更新」「払込期間」「保障期間」:似ている言葉を整理する

パンフレットでは、期間に関する言葉が混ざりやすいです。プロはここを整理して、将来の負担増を見抜きます。

ポイントは3つです。いつまで保障が続くのか(保障期間)、いつまで保険料を払うのか(払込期間)、更新型の場合は更新のたびに保険料がどうなるのか(更新)。更新型は年齢が上がるほど保険料が上がることが多いため、「今は安い」だけで判断しないようにします。

6. シミュレーションは「前提条件」を確認してから信じる

資産形成のパンフレットには、きれいな右肩上がりのグラフが載っています。ただし、それは一定の条件で運用できた場合の話です。大事なのは、年何%で増える想定なのか、毎月の積立を止めない前提か、費用を差し引いた後の数字なのか、という点です。

プロは「良いケースだけ」を見ずに、「想定より増えなかったらどうなるか」をセットで考えます。パンフレットに不利なケースが小さく載っているときは、そこがヒントになります。

商品タイプ別:見る順番が変わるポイント

貯蓄型保険(学資・終身など):返戻率より「家計の固定費化」に注意

貯蓄型は「将来戻る」安心感が魅力ですが、毎月の支払いが長く続く点が特徴です。夫婦共働きで今は余裕があっても、育休・時短・転職などで収入が変わると負担に感じやすいです。

返戻率(戻りの割合)だけでなく、払込期間が家計の変化と重ならないか、途中でやめた場合の戻りが小さすぎないかを優先して見ましょう。

投資信託・つみたて:利回りより「コスト」と「続けやすさ」

積立型の運用は、派手さより続けやすさが勝ちます。パンフレットでは、信託報酬などのコストが小さく書かれていることがありますが、長期では差が出ます。

また、増え方の説明よりも、毎月いくらを何年続ける設計か、生活防衛資金(すぐ使える貯金)を残した上で無理のない額か、という順番で確認すると失敗しにくいです。

医療・生命保険:保障の「範囲」と「優先順位」を先に決める

保険は、全部入りにすると安心に見えますが、その分、固定費が増えます。パンフレットを読む前に、「何が起きたときに困るか」を家庭で共有しておくと、必要な保障が見えます。

たとえば、入院の自己負担が心配なのか、働けなくなる期間が怖いのか、万一のとき家族の生活費が不安なのか。優先順位が決まると、パンフレットの情報量に振り回されにくくなります。

やるべきこと:失敗しないためのチェックポイント

ここからは、パンフレットを手にしたときに「これだけやれば大きな失敗を避けやすい」チェックポイントをまとめます。夫婦で5〜10分あればできます。

チェックポイント1:月額を「家計の固定費」として見直す

毎月の支払いは、スマホ代やサブスクと同じ固定費です。目安として、まずは家計に余裕がある月でもなく、苦しい月でもない「普通の月」に無理がないかで判断しましょう。

チェックポイント2:途中でやめた場合を“先に”想定する

将来が変わりやすい時期ほど、「やめたらどうなるか」を先に見るのが安全です。パンフレットに解約返戻金の表があるなら、少なくとも加入後3年、5年、10年を確認し、戻りが極端に少ない期間が長い商品は慎重に検討しましょう。

チェックポイント3:比較は「同じ条件」で

AとBを比べるとき、払込期間、保障期間、月額、保障額(または積立額)が揃っていないと正しい比較になりません。パンフレットの数字は魅力的に見えるように条件が調整されていることがあるため、比較表を自分で作るつもりで条件を揃えましょう。

チェックポイント4:メリットの裏側にある制約を探す

「低コスト」「柔軟」「手厚い」などの言葉があったら、その反対側の条件を探します。たとえば、低コストに見えて別の費用がある、柔軟に見えて変更に手数料がある、手厚い代わりに対象が限定される、などです。

チェックポイント5:夫婦で“目的”を一文で揃える

最後に、商品名ではなく目的を揃えます。例としては「子どもができても家計が崩れないように、当面は現金を厚めに」「万一のとき、住宅ローンと生活費の穴を埋めたい」などです。目的が一文で言えると、パンフレットの情報を取捨選択できます。

よくあるQ&A

Q1. 元本割れはありますか?

あります。特に運用商品(投資信託など)は、価格が上下するため、タイミングによっては元本割れします。貯蓄型保険でも、途中で解約すると払った額より戻りが少ない期間があるため、広い意味で元本割れのような状態になります。

パンフレットでは、「いつまで続ければ元本割れしにくい設計か」「途中でやめるとどうなるか」を確認し、想定より続けられない可能性があるなら、まずは現金の備えを厚くするのが堅実です。

Q2. いくらから始めるべきですか?

無理のない範囲で十分です。目安としては、生活費の数か月分の貯金が確保できてから、月数千円〜でも構いません。大切なのは金額よりも「続けられる設計」にすることです。

夫婦でのおすすめは、最初に「毎月いくらなら家計が苦しくないか」を決め、その範囲で、保障と貯蓄(運用)を配分する考え方です。

Q3. パンフレットの利回りやシミュレーションは信じていい?

参考にはなりますが、そのまま将来の結果になるとは限りません。シミュレーションは前提条件が命です。想定利回り、費用の扱い、積立を途中で止めない前提などを確認したうえで、「増えなかった場合でも家計が破綻しないか」を基準に考えると安心です。

Q4. 手数料はどこに書いてありますか?

「費用」「諸費用」「コスト」「手数料」「信託報酬」「保険関係費」などの見出しにまとまっていることが多いです。小さな文字で巻末にあることもあります。見つからない場合は、販売担当者に「毎月かかる費用と、解約時に引かれる費用を一覧でください」と聞くと確認が早いです。

Q5. 夫婦で意見が割れます。どう決めればいい?

商品を先に決めるのではなく、「何が起きたら困るか」を先に話し合うのがおすすめです。たとえば、働けなくなること、病気、万一、教育費、住宅など、優先順位を並べると方向性が揃いやすくなります。そのうえで、パンフレットの数字(月額・期間・解約時)を見て、納得できる落としどころを探すのが現実的です。

まとめ:今日できる最初の一歩

パンフレットで迷ったとき、プロが最初に見るのは「よさそうに見える説明」ではなく、「お金の出入り」「費用」「解約時」「支払われない条件」「期間」「シミュレーションの前提」です。ここを押さえるだけで、選択の精度は大きく上がります。

最初の一歩として、手元のパンフレットから次の4つを抜き出して、メモにしてみてください。

  • 月々いくら払うか(総額はいくらか)
  • いつまで払うか、いつまで続くか
  • 途中でやめたらいくら戻るか
  • 毎月・契約時・解約時にかかる費用は何か

このメモが作れたら、もう「よくわからないまま契約する」状態から一歩抜け出せています。不安があるのは、未来を大切に考えている証拠です。焦らず、数字を味方につけて、あなたの家計に合う選択を積み重ねていきましょう。

Written by

川端順也

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川端 順也
About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。