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保険を見直すだけで固定費が下がる理由

2026年2月11日 / 川端順也

「結婚したし、そろそろ家計を整えたい」「子どもが欲しいけれど、教育費や住宅費も不安」「今の保険、なんとなく入ったまま…」そんな気持ち、よくわかります。将来のために備えたい一方で、毎月の出費が増えると生活の余裕がなくなってしまいますよね。

そこで効果が出やすいのが、保険の見直しです。保険は一度契約すると放置されやすい固定費ですが、内容と目的を整理するだけで、毎月の支払いを無理なく下げられるケースが少なくありません。この記事では、なぜ保険を見直すだけで固定費が下がるのか、どこをチェックすれば失敗しにくいのかを、専門用語を避けてわかりやすく解説します。

保険を見直すだけで固定費が下がる理由

保険料が高くなりやすい最大の理由は、「今の家庭に合っていない保障」を抱え続けていることです。保険は本来、人生の状況に合わせて必要な分だけ持つものですが、現実には見直しのタイミングが少なく、いつの間にか“盛りだくさん”になりがちです。

理由1:ライフステージが変わっても契約がそのまま

独身時代に入った医療保険、結婚前に勧められた死亡保険、加入時は納得していても、今の家計や働き方、貯蓄額、家族構成に合っているとは限りません。たとえば共働きで貯蓄もある夫婦なら、必要な保障は「最低限+不足分だけ」で足りることもあります。逆に、これから子どもを考えるなら「一時的に手厚くしたい部分」も出てきます。変化に合わせず放置すると、過不足が生まれ、結果として保険料が無駄に膨らみます。

理由2:「貯蓄代わり」の保険が家計を圧迫しやすい

保険には、万が一に備えるタイプだけでなく、積み立て要素が強いタイプもあります。積み立て自体が悪いわけではありませんが、家計に余裕がない時期に大きな保険料を固定費として抱えると、生活費や貯金が回らなくなりやすいのが注意点です。積み立ては、目的・期間・金額が家計に合っていて初めて味方になります。

理由3:同じような保障が重なっている

医療保険に入っているのに、別の保険にも入院時の保障が付いている。夫婦それぞれが似た保障を厚くしすぎている。こうした重複は、保険証券を並べてみると意外と見つかります。重なっている部分を整理するだけで、毎月の支払いがスッと軽くなることがあります。

理由4:仕組みが複雑なプランほど“気づかないコスト”が増える

特約(オプション)が多いほど、毎月の保険料は上がりやすくなります。もちろん必要な特約もありますが、「不安だから全部付ける」は家計にとって危険な選択です。不安はゼロにできません。だからこそ、家計が続く範囲で、優先順位を付けた備えに整えることが大切です。

固定費が下がると家計がラクになるメカニズム

固定費は、一度下げると効果が積み上がります。たとえば保険料が毎月5,000円下がれば、年間で6万円。10年で60万円です。これは「節約を頑張った成果」というより、仕組みを整えた成果なので、生活の満足度を落とさずに続きます。

不安を減らすには「保険を増やす」より「家計の耐久力」を上げる

将来が不安だと、つい保険を手厚くしたくなります。でも、毎月の支払いが重くなるほど、貯蓄が進まず、急な出費に弱くなってしまいます。保険の見直しで固定費を整えると、浮いたお金を生活防衛資金(当面の生活費の蓄え)や教育費、住宅資金に回せます。これが結果的に「不安に強い家計」につながります。

夫婦で目的をそろえると、ムダが見つかりやすい

保険は単体で考えるより、「夫婦の家計全体」で考えた方がムダが減ります。たとえば、万が一のときに必要なお金は、残された家族の生活費や住宅費、子どもの予定などで決まります。夫婦でゴールを共有すると、必要な保障が見え、過剰な保険料を削りやすくなります。

見直しで削りやすい保険・削りにくい保険

見直しは「何でも削る」ではありません。優先順位をつけて、削るところは削り、残すべきところは残します。

削りやすい(見直し効果が出やすい)ポイント

  • 使っていない特約が多い医療保険(入院日額を厚くしすぎ、通院・先進医療などの付けすぎがないか)
  • 同じような保障の重複(夫婦それぞれに似た医療保障、複数の保険で同じ入院保障など)
  • 目的があいまいな積み立て型保険(何のために、いつまでに、いくら必要かが曖昧なまま払い続けているもの)
  • 更新型で、更新のたびに保険料が上がっていくタイプ(今後の家計に耐えられるか再確認)

削りにくい(慎重に扱いたい)ポイント

  • 子どもが小さい家庭の死亡保障(必要額が大きくなりやすいので、金額の根拠を作って調整)
  • 働けなくなったときの備え(共働きでも、収入が止まるリスクは家計への影響が大きい)
  • 持病があり、入り直しが難しい保険(安易な解約は避け、切り替え手順を工夫)

「将来子どもが欲しい」夫婦が押さえたい考え方

今は必要なくても、出産・育休・時短で収入が一時的に下がる可能性があります。その時期に固定費が重いと、家計のストレスが一気に増えます。おすすめは、今の段階では“家計が続く設計”を優先し、必要になったタイミングで保障を増やす余地を残すことです。先回りしすぎて高い固定費を抱えるより、変化に合わせて柔軟に調整できる家計の方が安心につながります。

やるべきこと:見直し手順とチェックポイント

保険の見直しは、順番さえ守れば難しくありません。感覚で削るのではなく、「必要な分を、必要な期間だけ」という考え方で整理していきましょう。

手順1:保険証券(または契約一覧)を夫婦で並べる

まずは現状把握です。加入している保険の名前、月額保険料、保障内容、払込期間(いつまで払うか)をメモします。ネット保険も含め、見落としがちなもの(クレカ付帯、共済、勤務先の団体保険など)も確認します。

手順2:「何が起きたら、いくら必要か」をざっくり出す

細かい計算は後で大丈夫です。まずは大枠をそろえます。

  • 死亡:残された生活費はどれくらい必要か(住宅費、子どもの予定、配偶者の働き方)
  • 入院:貯蓄でどこまで出せるか(数万円〜十数万円の自己負担を想定)
  • 働けない:収入が止まったら家計は何か月もつか

手順3:公的な保障と勤務先の制度を確認する

保険だけで全部を埋めようとすると、固定費が上がります。多くの人が意外と見落としがちなのが、公的制度や会社の福利厚生です。例えば、病気やケガで働けない期間の給付、医療費が高額になったときの仕組みなどがあります。これらを踏まえると、「保険で上乗せすべき部分」が絞りやすくなります。

手順4:削る前に「解約していい条件」をチェック

  • 解約したら保障がすぐなくなる(次の保険が始まるまで空白ができないか)
  • 健康状態が変わっていないか(入り直しが難しくならないか)
  • 積み立て型の場合、解約時にどれくらい戻るか(戻りが少ない時期に解約していないか)
  • 更新型の場合、今後の保険料の上がり方を確認したか

失敗しないためのチェックポイント5つ

  • 目的のない「とりあえずの保障」を減らす
  • 夫婦で役割分担を決める(誰の収入が止まると家計が厳しいか)
  • 保障額は「必要な時期」に合わせる(子どもが小さい間だけ厚く、など)
  • 保険料は「今後も払い続けられる額」にする(将来の値上がりも含めて)
  • 決めきれないときは、いったん特約の整理から始める(影響が小さく取り組みやすい)

よくあるQ&A

Q:積み立て型の保険は元本割れしますか?

A:する可能性はあります。特に加入して間もない時期の解約は、戻るお金が払った金額を下回ることが珍しくありません。大事なのは「今やめるべきか」ではなく、「その保険の目的が今の家計に合っているか」です。目的が合わず固定費を圧迫しているなら、元本割れを受け入れてでも家計を立て直した方が、長期的にプラスになることもあります。迷う場合は、解約した場合の戻り額と、払い続けた場合の総額を比較してから判断しましょう。

Q:いくらから見直すべきですか?

A:金額の大小より、「毎月の固定費として重いと感じているか」が基準です。ただ、夫婦で月の保険料が合計2万円を超えていて貯蓄が増えにくい場合は、見直しの効果が出やすいことが多いです。反対に、保険料が小さくても保障が重複していれば改善余地があります。

Q:保険を減らすのが怖いです。どう考えればいいですか?

A:「不安をゼロにする」のではなく、「起きたときに家計が壊れない」設計を目指すと考えやすくなります。保険で全部を埋めると固定費が増え、かえって不安が増えることもあります。まずは生活防衛資金を厚くし、足りない部分だけ保険で補う順番にすると、安心感と家計の軽さを両立しやすいです。

Q:見直しは、今の保険を解約して入り直すのが基本ですか?

A:必ずしもそうではありません。特約を外すだけで下げられることもありますし、保障額の調整で済む場合もあります。持病や健康状態によっては、入り直しが不利になることもあるため、「新しい契約が成立してから古い契約をやめる」など、手順が重要です。

Q:子どもができたら、どんな保険を優先すべきですか?

A:多くの場合、優先度が上がるのは死亡保障です。子どもが小さいほど必要な期間が長くなるため、必要額が大きくなりやすいからです。一方で、医療保障は貯蓄でカバーできる範囲もあるため、家計とのバランスを見て決めるのがおすすめです。「いつまで」「いくら」を子どもの年齢に合わせて調整すると、過剰な固定費を避けられます。

まとめ:今日できる最初の一歩

保険の見直しで固定費が下がるのは、今の生活に合っていない保障や、重複している保障、目的があいまいな支払いを整理できるからです。固定費が軽くなると、貯蓄が進み、将来の変化にも対応しやすくなります。これは「我慢の節約」ではなく、「家計の設計を整える」前向きな改善です。

最初の一歩はシンプルです。今週末に、夫婦で保険証券(契約一覧)をスマホのメモに書き出してみてください。月額保険料と保障の目的が言えるかどうかを確認するだけでも、見直すべきポイントが見えてきます。わからない項目があっても大丈夫です。わからないところが「家計が変わる伸びしろ」になります。小さく始めて、必要な分だけ整えていきましょう。

Written by

川端順也

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川端 順也
About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。