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「掛け捨て」は損じゃない!貯蓄型保険の落とし穴と本当のコストを徹底解説

2025年12月11日 / 川端順也

「掛け捨ては戻ってこないから損」「せっかく払うなら貯まる保険が安心」——そう思うのは自然です。特に20〜40代は、結婚、住宅、転職、子どもを考えるタイミングなど、ライフプランが変わりやすく、将来の不確実さがいっそう不安を大きくします。

ただ、保険は“得する商品”ではなく、“家計を守る仕組み”です。貯蓄型保険にはメリットもありますが、見えにくいコストや途中変更の弱さがあり、結果として「思ったほど増えない」「やめたいのにやめづらい」につながることも。

この記事では、「掛け捨て=損」という思い込みをほどきながら、貯蓄型保険の落とし穴と本当のコストをわかりやすく整理します。読み終えるころには、今のあなたの家計と将来に合う選び方がはっきりします。

「掛け捨て=損」と感じる理由

掛け捨てが損に見える最大の理由は、「何も起きなければお金が戻らない」からです。家計から毎月出ていくのに、残高が増えるわけでも、満期金があるわけでもない。だから“払いっぱなし”の感覚になります。

でも、保険の役割は貯金ではなく、「起きたら困ることが起きたときに、一気に大きなお金を受け取れる」ことです。たとえば、万一のときに遺族の生活費が足りない、病気で働けない期間の収入が減る、医療費や入院費がかさむ——こうした“家計への急ブレーキ”を小さな支払いでカバーするのが保険です。

保険は「確率は低いけど、起きたら大ダメージ」を埋めるもの

自動車保険を想像するとわかりやすいです。事故を起こさなければ保険料は戻りませんが、それでも多くの人が加入します。事故の確率は高くなくても、起きたときの損害が大きいからです。生命保険や医療保険も基本は同じ考え方です。

「戻る=得」ではない。戻すためにコストを払っている

貯蓄型保険でお金が戻るのは、魔法ではありません。「保険料の中から、貯まる部分を作っている」だけです。そして、その過程で保険会社の運営費や手数料などのコストが差し引かれます。つまり“戻る設計”にするほど、見えにくいコストを払っている可能性がある、というのが大事な視点です。

貯蓄型保険の「落とし穴」と本当のコスト

貯蓄型保険は、代表的には終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などです。「保障を持ちながら貯められる」点は魅力的ですが、家計の自由度が下がりやすいという弱点があります。

落とし穴1:途中解約・減額に弱い(ライフプランが変わりやすい世代ほど痛い)

20〜40代は、転職や独立、育休、住宅購入、子どもの有無などで、毎月の固定費を見直したくなる場面が多いです。ところが貯蓄型は「途中でやめると戻りが少ない(元本割れしやすい)」ことが珍しくありません。

最初は余裕で払えても、数年後に家計が変わって負担になると、やめたくてもやめにくい。これが貯蓄型の大きなストレスです。

落とし穴2:「保障」と「貯蓄」を一緒にすると、比較が難しくなる

掛け捨て保険は、同じ保障なら保険料を比較しやすいのがメリットです。一方で貯蓄型は、保障内容に加えて、満期金や解約返戻金(やめたときに戻るお金)、払込期間など条件が複雑になりがちです。

比較が難しいほど、「なんとなく安心そう」「貯まるなら良さそう」で決めやすくなり、結果的に家計に合わない契約を抱えるリスクが上がります。

落とし穴3:利回りが見えにくい。インフレに弱いことも

「10年後にいくら戻る」と聞くと安心しますが、重要なのは“そのお金の価値”です。物価が上がれば、同じ金額でも買えるものは減ります。つまり、増え方がゆっくりな商品ほど、将来の実質的な価値が目減りする可能性があります。

もちろん貯蓄型がすべて悪いわけではありません。ただ、「保険で増やす」ことを期待しすぎると、現実とのギャップが出やすい点には注意が必要です。

本当のコスト:あなたが払っているのは「保障+貯蓄+固定化」

貯蓄型保険のコストは、単に保険料の高さだけではありません。ポイントは次の3つです。

  • 保障のコスト:万一や入院などの保障に対する保険料
  • 貯蓄のコスト:貯める仕組みを保険会社で持つための手数料・運営費
  • 固定化のコスト:途中で変えにくいことによる家計の自由度低下

家計にとって痛いのは、3つ目の「固定化」です。今の生活に合っていても、未来の生活に合うとは限りません。変化が前提の20〜40代ほど、「保障は掛け捨てで軽く」「貯蓄は別でコツコツ」と分けた方が、結果的に安心につながりやすいのです。

掛け捨てが向く人・貯蓄型が向く人

掛け捨てが向く人

  • 今後、転職・引っ越し・出産などライフプランの変化がありそう
  • 家計の固定費はできるだけ軽くしたい
  • 必要な保障額を「一定期間だけ」大きくしたい(例:子どもが独立するまで)
  • 貯蓄や資産形成は、保険ではなく別の方法で進めたい

掛け捨ては「必要なときに、必要な分だけ」設計しやすいのが強みです。特に子どもが小さい時期だけ死亡保障を厚くする、医療保障は最低限にして貯蓄を優先する、といった調整がしやすくなります。

貯蓄型が向く人(選ぶなら条件付きで)

  • 途中で解約しない前提で、長期で確実に積み立てたい
  • 貯金が苦手で、先取りで強制的に貯める仕組みが欲しい
  • 保障も必要だが、シンプルに一本化したい

ただし貯蓄型を選ぶなら、「いつまでに、何のために、いくら必要か」を明確にして、家計に無理がないことが大前提です。目的があいまいなまま入ると、将来の見直しで苦しくなりやすいからです。

やるべきこと:失敗しないチェックポイント

ここからは、保険選びで遠回りしないための実務的なチェックリストです。夫婦で一緒に確認するだけでも、判断がブレにくくなります。

チェック1:保険で備えるのは「家計が壊れるリスク」だけに絞る

まずは、起きたら困ることを整理します。代表例は「死亡」「長期の就業不能(働けない)」「大きな医療費」です。逆に、数万円〜数十万円程度の出費なら、貯蓄で対応できる家庭も多いです。

チェック2:保障は「必要な期間」だけ持つ

一生分の保障が本当に必要かは家庭によります。たとえば死亡保障は、子どもが独立するまでの期間に厚く、その後は薄くしても成り立つケースが多いです。期間を区切ると保険料が抑えられ、家計の身軽さが増します。

チェック3:貯蓄目的のお金は、途中で使う可能性を正直に見積もる

住宅の頭金、出産費用、引っ越し、車、親の介護など、20〜40代はまとまった出費が起こりやすい時期です。数年以内に使う可能性があるお金を、解約しにくい貯蓄型に固定してしまうと、いざというときに詰まりやすくなります。

チェック4:月々の保険料は「最悪期」でも払える金額にする

家計が苦しくなるのは、だいたい「想定外」が重なったときです。育休で収入が減る、転職で一時的に下がる、子どもの教育費が増えるなど。保険は長く続けてこそ意味があるので、背伸びした設計は避けるのが安全です。

チェック5:「掛け捨て+貯蓄」を分けて考え、合計で最適化する

おすすめの考え方はシンプルです。保険は最低限の保障を効率よく、貯蓄は目的別に別口で積み立てる。こうすると、貯蓄の見通しが立ちやすく、見直しも簡単になります。

よくあるQ&A

Q1. 貯蓄型保険って元本割れしますか?

可能性はあります。特に加入して間もない時期に解約すると、戻るお金が払った合計より少なくなりやすいです。貯蓄型を検討するなら、「何年以内にやめる可能性があるか」を先に考え、途中で動かす可能性があるお金は入れないのが基本です。

Q2. 掛け捨ては結局、何もなければ損ですよね?

「何も起きなかった=家計が守られた」という結果でもあります。掛け捨ては、家計が壊れるような出来事に備えるための費用で、貯金とは役割が違います。損得よりも、「もしものときに生活を守れるか」で判断するのが納得感につながります。

Q3. いくらから始めるべきですか?

金額から決めるのではなく、「不足すると困る金額」から逆算するのが安全です。たとえば死亡保障なら、残された家族の生活費、家賃や住宅ローン、当面の生活防衛資金などを考えます。医療保障は、貯蓄で払える範囲を把握したうえで不足分だけを補う発想が合います。

Q4. 子どもがまだいません。今から入るべき?

状況によります。大きな死亡保障が必要になるのは、扶養する家族がいる場合が中心です。一方で、医療保障や「働けなくなったとき」の備えは、子どもの有無に関係なく検討余地があります。将来子どもを望む場合は、ライフイベントに合わせて保障額を見直せる設計にしておくと安心です。

Q5. 貯蓄型を選ぶなら、どこを見ればいい?

次の3点は必ず確認してください。

  • いつ解約すると、いくら戻るのか(年数ごとの目安)
  • 払込期間中に家計が変わっても続けられるか
  • 目的(教育費、老後資金など)と受け取り時期が合っているか

「貯まる」と言われたときほど、途中の柔軟性と目的の一致を確認するのが失敗防止になります。

まとめ:今日からできる最初の一歩

掛け捨ては損、貯蓄型は得——ではありません。掛け捨ては「もしものときの家計の崩壊を防ぐ道具」で、貯蓄型は「保障と貯蓄をまとめた分、固定化しやすい道具」です。変化が多い20〜40代の夫婦にとっては、まずは家計の柔軟性を守ることが、長い目で見た安心につながります。

最初の一歩として、今日できることは次の2つです。

  • 夫婦で「起きたら困ること」と「いつまで必要か」を10分だけ話してメモする
  • 加入中の保険があるなら、保障内容と毎月の保険料、解約したらいくら戻るかを確認する

そのうえで、「保障は掛け捨てで必要分だけ」「貯蓄は目的別に別で」になっているかを見直してみてください。保険は、家計を縛るものではなく、未来の選択肢を増やすための味方にできます。

Written by

川端順也

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川端 順也
About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。