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40代からのがん保険選び。診断給付金と通院保障、どちらを優先すべき?

2025年12月8日 / 川端順也

「40代になって健康診断の結果が気になり始めた」「これから子どもを考えているけれど、もし自分ががんになったら家計はどうなる?」そんな不安を抱える方は少なくありません。がん治療は医療費だけでなく、働き方の変化や収入ダウン、通院の交通費など“生活費側”の負担が重なりやすいのが特徴です。

この記事では、がん保険で迷いやすい「診断給付金」と「通院保障(通院給付金)」を比べながら、40代からの優先順位の付け方をわかりやすく整理します。読み終えるころには、自分たちの家計とライフプランに合った選び方の軸ができ、保険の見直し・加入に踏み出せるはずです。

40代のがんリスクと家計への影響を整理しよう

40代は、仕事では責任が増え、家計では住宅・教育・老後準備など支出が重なりやすい時期です。ここでがんに備える目的は、単に「入院費を払うため」だけではありません。

今のがん治療は、入院よりも通院中心になるケースが増えています。抗がん剤治療や放射線治療は、決まった頻度で病院に通いながら続くことが多く、治療期間も人によって長くなります。その結果、医療費の自己負担に加えて、次のような“じわじわ出ていくお金”が家計を圧迫しがちです。

  • 通院の交通費、駐車場代、付き添いの負担
  • 治療日に合わせた時短勤務や休職による収入減
  • 食事・栄養補助、ウィッグなど身だしなみ費用
  • 民間療法ではなく、標準治療でも先進的な薬剤で自己負担が増える場合

つまり、40代のがん保険選びは「医療費を埋める」よりも、「治療と生活を両立するための現金をどう確保するか」がポイントになります。

診断給付金と通院保障の違いをやさしく解説

診断給付金:がんと診断された時にまとまったお金が受け取れる

診断給付金は、医師からがんと診断確定されたタイミングなどで、まとまった一時金(例:50万円、100万円など)を受け取れる保障です。使い道が自由な商品が多く、生活費の穴埋めや、当面の支払いに充てやすいのが強みです。

特に40代は、住宅ローン・家賃、子どもを考え始めた時期の貯蓄、働き方の変化など、家計の固定費が重いことも多いです。診断時に「まず現金が入る」安心感は大きく、精神面でも助けになります。

通院保障:通院するたび、または通院日数に応じて受け取れる

通院保障は、がん治療のために通院した場合に、通院1日あたり数千円〜1万円程度など、通院実績に応じて給付されるタイプが代表的です。通院中心の時代に合っているように見えますが、商品ごとに条件が細かい点に注意が必要です。

例えば「入院後の通院のみ対象」「所定の治療を伴う通院に限定」「通院日数の上限がある」など、いざという時に思ったより支払われないケースが起こり得ます。通院保障は有効ですが、“条件を理解した上で上乗せする保障”として考えると失敗しにくくなります。

どちらも大事。でも優先順位を間違えると、家計の穴が埋まらない

診断給付金は「最初の資金」、通院保障は「継続する支え」という役割の違いがあります。40代で迷う方が多いのは、どちらも必要に見えるからです。そこで次の章では、優先順位を決めるための判断軸を整理します。

結論:どちらを優先すべき?判断の軸は3つ

優先軸1:貯金で“最初の3〜6か月”を耐えられるか

がんと診断された直後は、検査・治療方針の決定・仕事の調整などで出費と不安が重なります。ここを貯金でカバーできないなら、まずは診断給付金を優先するのが合理的です。

目安として、生活費(住宅費含む)3〜6か月分を貯金で確保できていない場合は、診断給付金を厚めにして「最初の現金不足」を防ぐ設計が向きます。

優先軸2:働き方が柔軟か(休んでも収入が落ちにくいか)

会社員で有給・傷病手当金などが見込める場合でも、実際は残業代が減る、昇給が止まる、配偶者の働き方を変える必要が出るなど、家計への影響はゼロではありません。自営業・フリーランス・歩合の比重が大きい方は、診断時の一時金が特に効きます。

一方、通院が長引くと、交通費や時短による収入減がじわじわ続きます。勤務が柔軟で、通院に合わせて働ける人ほど通院保障の必要性は下がりますが、逆に「通院のたびに休まざるを得ない」場合は通院保障が家計を助ける場面が増えます。

優先軸3:医療費より“生活費の穴”をどう埋めたいか

公的医療保険には、高額になった医療費の自己負担を抑える仕組みがあります。もちろん対象外の費用もありますが、「医療費だけで家計が破綻する」ケースは以前より抑えられやすくなっています。

それでも苦しくなるのは、生活費の固定支出が残るからです。だから40代の優先順位としては、多くの家庭で「診断給付金を先に確保し、通院保障は条件を見ながら追加」が基本線になります。

40代夫婦のモデル別おすすめ設計(子どもの有無に左右されない考え方)

モデルA:貯金がまだ薄く、今後のライフプランが変わりそう

転職、住み替え、妊活など、数年単位で出費イベントが控えている場合は、使い道が自由な診断給付金が心強い味方になります。まずは診断給付金を1回〜複数回(条件は商品による)受け取れるタイプで、当面の資金を確保する考え方が合います。

モデルB:貯金はあるが、共働きで片方が倒れると家計が崩れる

貯金があっても「毎月の家計が二人の収入前提」だと、治療が長引いた時に不安が残ります。この場合は、診断給付金で初動の安心を取りつつ、通院保障で継続支出を補う“バランス型”が向きます。

モデルC:貯金が厚く、働き方も比較的柔軟(在宅・裁量が大きい)

このタイプは、診断時の現金よりも「治療が長引いたときの実費」に関心が向きやすいですが、それでも最低限の診断給付金は持っておくと安心です。通院保障は、支払い条件がシンプルで、上限や対象治療がわかりやすいものを選ぶと納得感が高くなります。

やるべきこと・失敗しないためのチェックポイント

診断給付金と通院保障の優先順位が見えてきたら、次は「選び方の落とし穴」を避けましょう。加入前に次の点を確認すると失敗しにくくなります。

  • 診断給付金は「何回受け取れるか」「次回支払いまでの条件(一定期間経過など)」を確認する
  • 通院保障は「入院後のみか」「所定治療の条件」「通院日数の上限」を必ず読む
  • がん以外の病気・ケガの保障(医療保険)との役割分担を整理する
  • 保険料を上げすぎて、貯蓄や教育資金づくりを圧迫していないか見直す
  • 夫婦それぞれの保障を同じにせず、収入・働き方・貯金額に合わせて最適化する

ポイントは「全部盛りにしない」ことです。保険は不安を小さくする道具ですが、家計の体力を奪ってしまうと本末転倒になります。

よくあるQ&A

Q1. がん保険は元本割れしますか?

はい、一般的ながん保険は「貯金」ではなく「もしもの時の保障」なので、支払った保険料より受取額が少ない(元本割れのように感じる)可能性はあります。ただし、保険の価値は“使わなかったら損”ではなく、「大きな出費や収入減が起きた時に家計が崩れるリスクを小さくすること」にあります。

Q2. いくらから始めるべき?診断給付金の目安は?

家計の固定費と貯金額で決めるのが安全です。目安としては、生活費1〜3か月分を診断給付金で確保できると、初動の不安が小さくなります。貯金が十分ある家庭は控えめでもよく、逆に貯金が薄い場合は優先して厚くする価値があります。

Q3. 通院保障は不要ですか?

不要とまでは言い切れません。通院中心の治療では助けになる場面があります。ただし、商品ごとに支払い条件が異なり、期待したほど受け取れないこともあるため、まず診断給付金で土台を作り、その上で通院保障を「条件が合うなら追加する」という順番がおすすめです。

Q4. 夫婦で同じ保障内容にした方がいいですか?

同じにする必要はありません。収入差、働き方、貯金、会社の制度の手厚さが違えば、必要な保障も変わります。例えば、収入を多く担う人は診断給付金を厚め、働き方が柔軟な人は通院保障を薄め、など分けると保険料のムダが減りやすいです。

Q5. 先進医療特約は付けた方がいい?

選択肢の一つですが、まずは診断給付金・通院保障という“生活に効く現金”の優先順位を固めるのが先です。その上で、保険料負担が軽く、内容に納得できるなら検討するとよいでしょう。

まとめ:今日できる最初の一歩

40代からのがん保険選びで迷ったら、基本は「診断給付金を優先し、通院保障は条件を確認して上乗せ」が失敗しにくい考え方です。理由は、診断直後に必要なのは医療費だけではなく、生活費の穴を埋める“自由に使える現金”だからです。

最初の一歩として、次のどちらかを今日中にやってみてください。

  • 家計の固定費(住居費・生活費)を洗い出し、「3か月分はいくらか」を数字で出す
  • 検討中のがん保険のパンフレットで「診断給付金の支払い回数」と「通院保障の対象条件」をチェックする

数字が見えると、必要な保障額も自然に絞れます。不安をゼロにするのではなく、“起きても立て直せる状態”を一緒に作っていきましょう。

Written by

川端順也

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About 代表:川端 順也
Name 川端 順也
Role MDRT 7年連続入賞

妻と子供3人のパパFP。地域の皆様に最適なライフプランをご提案します。